"The Art of The Steal"と言う
ドキュメンタリーを観ました。
フィラデルフィアにある
THE BARNES FOUNDATIONの話です。
ここは、去年行きました。
個展のオープニングでフィラデルフィアにいたのです。
もし、この映画を見ていたなら感じ方が
変わっていたかもしれません。
映画の内容を(超)簡単に書くと、
主に印象派のアートに惹かれて、
多くの作品を収集した
アルバートバーンズの死後、
彼の遺書を変えてまで
作品の価値や社会的地位に惹かれた人達が
彼のコレクションをコントロールする話です。
アートの価値は、
私達がどれだけその作品に惹かれるかで
決まると思いますが、そうでもないですね。
作品を見て『これはいくらだ?投資になるか?』と
考える人もいる。
もし、誰かが私にゴッホの高い絵をくれたなら、
私はそれを売って自分の好きなアーティストの
作品を買うような気がします。
ゴッホも好きだけれど、私が生きている間、
ゴッホより一緒に暮らしたい作品があるから。
感動がないのに価値があるから買われた作品は、
愛がないのに嫁に出された良家の娘のようです。